レンタカーが「れ」ナンバーだったのですが…「わ」じゃないんですか?
レンタカーは「わ」ナンバー。そう思っていましたが、ある時「れ」ナンバー車を発見しました。それはなぜでしょうか。また、使用されないひらがなには何があるのでしょうか。
貸渡用「れ」ナンバーは軽自動車には存在しない
「れ」ナンバーのレンタカーが存在するエリアは北海道、東京、長野、沖縄など。中でも興味深いのは北海道で、1990年代までは貸渡用車に対し「わ」ではなく「れ」ナンバーを独自に採用していたそうですが、後に本州に合わせて「わ」に統一。しかし、前述のように「わ」ナンバーが枯渇したことから2013(平成25)年以降、再び「れ」ナンバーが復活したのでした。
ただし、ここまでは普通乗用車に限っての話です。軽自動車の貸渡用ナンバーは「わ」のみで、「れ」は「り」と合わせて黒地に黄色い文字の事業者用ナンバーとして割り当てられています。
また2017(平成29)年1月からは、分類番号の下1桁または2桁にアルファベットが採用されるようになり、「わ」ナンバーの枯渇をできるだけ回避できる状態にもなりました。
「屁」を連想させるから… 存在しないひらがなとは
余談ですが、クルマのナンバーには使われないひらがなもあります。理由とともに列挙してみます。

「お」……字形ゆえ「あ」「す」「む」と混同する可能性があることと、「を」と聞き間違える可能性があるため
「し」……「死」を連想させるため
「へ」……「屁」を連想させるため
「ん」……発音しにくいため
これらはナンバープレートでは絶対に見かけないひらがなですが、乗用車ならば、「れ」もレアな部類に入りそうです。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
確かこれ、保有台数が一定台数を超えると「れ」になるんじゃないでしたっけ。なので兵庫県には高級車で「れ」ナンバーを取ってレンタカーとバレにくいことをウリにしたレンタカーサービス会社があります。