「みどりのおじさん」の仕事はオイシイの? 「駐車監視員」は誰でもなれるのか

2008年の制度施行以来、特に都市部の街中で見ない日は無いといっても過言ではない駐車監視員。一見すると割の良い仕事にも思えますが、実際にはどのような条件で募集されているのでしょうか。

中には「!」付きのカジュアルな求人も

 民間企業は複数あり、ネット上の一般求人サイトなどでも数多く募集されています。気になる給与、勤務地、就労条件は企業ごとにやや異なるため、この点も比較しながら就労することになります。

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一般的にはそうオイシイとは言えぬ給与体系ながら、シニア世代の手っ取り早いアルバイトにももってこいかもしれない(画像:写真AC)。

 ちなみに、ある企業の駐車監視員の求人メッセージには以下のような文言がありました。

<未経験でも安心の研修制度あり!>

駐車監視員資格者証をお持ちであっても、まだ実際にお仕事したことがないという方も安心!業務については入社後に丁寧にお教えします。また、先輩スタッフとコンビを組んでいただきますので、安心して取り組めますよ!

 ビックリマークを多用した求人メッセージに親しみを覚えましたが、駐車監視員の仕事はカジュアルなものではありません。同時に駐車監視員もまた、人材不足なのかもしれません。

 駐車監視員の気になる就労体系は、月給15~22万円で、朝8~21時頃までの間を8時間ほど働くケースが多いようです。日当勤務もあり、この場合は日当1万円から。これだけを見ると、「案外オイシクない」とも思えます。

 ただし、ハイシニア世代にとってのアルバイトとしては相対的に悪くない条件でもあること、また、冒頭の通り常にソフトに体を動かすことができること、さらに資格には期限がないことも踏まえて考えれば、一定層にはニーズのある仕事でもあるというわけです。

 ちなみに、警視庁の公示によれば2025年の「駐車監視員資格者講習コース」の第1回は6月26日・27日の2日間に実施予定です。

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Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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