見えてきた次のクルーズトレイン 豪華列車「四季島」の工夫
日本が「クルーズトレイン時代」を迎えようとするなか、次のそれが少しずつ、姿を見せてきました。そのひとつがJR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」。「日本の美しさ、伝統、文化」を凝縮したといいますが、「和」の表現には難しいこともあったそうです。
鉄道では簡単ではない「和」の表現
ただそうした「日本の美しさ、伝統、文化」を濃縮したという「四季島」の内装デザインには、難しいところもあったといいます。
鉄道車両は安全性を考え、素材には難燃性のものを使用せねばなりません。しかし難燃性の高い「鉄道用の和紙」などがあるわけではないため、難燃処理をし、鉄道車両に使えるよう工夫する必要があり、「和」の素材を使うのは簡単ではなかったそうです。

また「デラックススイート」の客室内には暖炉がありますが、これはもちろん本物の炎ではなく、水蒸気を使ったものです。しかし、本当に暖房機器を設置し、見た目通りの機能を持たせているとのこと。
ちなみに、料金は3泊4日で「四季島スイート」が1人95万円、「デラックススイート」が1人90万円です(びゅうトラベルサービス、2017年5・6月販売分。2名1室)。
なお2017年春には、JR西日本の豪華クルーズトレイン「Twilight Express 瑞風」もデビューする予定です。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
コメント