タミヤ会長の田宮俊作氏が逝去「秩序を重んじつつも大胆」日本の模型を世界的に普及させた人物
模型メーカーのタミヤは2025年7月22日、同社の田宮俊作会長が7月18日に亡くなったと発表しました。
日本模型業界の父でもある存在
模型メーカーのタミヤは2025年7月22日、同社の田宮俊作会長が7月18日に亡くなったと発表しました。享年90歳でした。

田宮俊作氏は1958年4月に田宮商事合資会社(現・タミヤの前身)に入社し、1977年5月31日には同社の代表取締役社長に就任しました。海外の博物館などでの取材をもとにした精密なスケールモデルの開発のほか、電動ラジオコントロールカー(RC)やミニ四駆の開発・普及に貢献しました。
また、静岡模型教材協同組合の理事長として、静岡ホビーショーなどのイベント開催を主導し、静岡市をコンベンションシティーとして成長させました。
模型業界紙「日本模型新聞」を発行し、40年以上にわたり田宮俊作氏とインタビューなどを通じて関わりのあった、株式会社ジートッププレスの村岡豊次社長は、突然の訃報に驚きを見せつつ、田宮俊作会長について次のように語りました。
「模型業界では、堅実で秩序を重んじるという印象でした。一方で、欧米への海外展開では現地法人を設立し、販売網を拡大するなど、大胆な行動を取る方でもありました」
田宮俊作氏はここ数年、特に東南アジア市場に目を向けており、2023年10月にはフィリピンのセブ島に新工場を設立。プラモデルやRCカーの製造を行うとともに、現地での雇用も創出しています。
コメント