まとまらぬ欧州、よみがえる戦闘機「ユーロファイター」の悪夢 英EU離脱、安全保障の影響は

決定的になったイギリスのEU離脱。今後、欧州の安全保障はどうなるのでしょうか。欧州共同開発の戦闘機「ユーロファイター」が、“欧州の問題”を象徴しているかもしれません。

「結束」の象徴は、すなわち「摩擦」の象徴

 国民投票の結果、イギリスのEU(欧州連合)脱退が確定的に――2016年6月23日(木)に報じられたこのニュースは世界中を震撼させ、株式市場や通貨相場に多大な影響を及ぼしました。その後も経済面での負の部分における懸念が連日報道されています。

 安全保障面も気になるところですが、現在のヨーロッパ諸国におけるそれは主に「北大西洋条約機構(NATO)」が担っており、イギリスのEU離脱によって軍事面に与える影響は、おそらくただちには、それほどないと思われます。というのも、第二次世界大戦後の西ヨーロッパ諸国は、対ソ連(ロシア)という共通の脅威から一貫して団結し、強固な関係を維持し続けているからです。その象徴的存在ともいえるのが、欧州諸国の共同開発による戦闘機「ユーロファイター」でしょう。

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欧州諸国が共同開発した戦闘機「ユーロファイター」。手前2機はイタリア空軍機で、奥はイギリス空軍機(関 賢太郎撮影)。

 とはいえ、今回の出来事が将来、どのように影響するかはわかりません。NATOも決して一枚岩というわけではなく、各国の国益が衝突することも決して少なくはないのです。そして、そうした“混乱の火種”を象徴するのも実は「ユーロファイター」であるといえます。

「ユーロファイター」の開発は「友好」の象徴でもありますが、各国の思惑がぶつかり合う「摩擦」の象徴でもあり、その開発は“茨の道”といえるものでした。「ユーロファイター」量産機が最初に出荷されたのは2003(平成15)年ながら、その開発の源流は、なんと1970年代にまで遡ることができます。

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コメント

1件のコメント

  1. EU(ドイツ・イタリア・スペイン)と離脱後のイギリスの間の輸出入に関税が掛かるとなった場合、機体生産コストに響かないのかな? 各国でユニット毎の生産してますよね? 将来の性能向上計画以前の問題かと。

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