ロシア軍の戦闘機が「撃墜される瞬間」を海上から捉えた映像が公開 無人水上艇の“米国製ミサイル”が命中か

「歴史的な攻撃」の映像が公開されました。

ウクライナ軍の無人水上艇に米国製ミサイルを搭載か

 ウクライナ国防省情報総局(GUR)は2025年5月5日、黒海で無人水上艇に搭載したAIM-9「サイドワインダー」ミサイルにより、ロシア軍のSu-30戦闘機を撃墜したと発表。映像も公開しました。

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ロシア海軍航空隊のSu-30SM戦闘機(画像:ロシア国防省)

 GURによると、今回の作戦には無人水上艇「マグラV7」を使用し、黒海上空で2機のSu-30を撃墜したとしています。「マグラV7」に搭載されたとみられるAIM-9「サイドワインダー」は、アメリカ製の赤外線誘導の空対空ミサイルです。

 公開された映像は、海上を飛行中の航空機にミサイルが命中し、墜落していく様子を捉えています。

 ウクライナ軍は有力な艦艇を保持していませんが、爆薬を搭載して敵艦に体当たりする「シーベビー」や「マグラV5」といった無人水上艇を活用し、ロシア海軍の黒海艦隊に打撃を与えてきました。

 大きな被害を受けたロシア軍は、戦闘機やヘリコプターでウクライナ軍の無人水上艇を捕捉し、攻撃するようになっており、無人水上艇は空からの攻撃が脅威となっていました。

 GURは2024年6月、赤外線ホーミングシステムを備える旧ソ連製の短距離空対空ミサイル「R-73」が「マグラV5」に搭載可能になったと発表しています。2025年1月には、このミサイルを搭載した「マグラV5」でロシア軍のMi-8ヘリコプターを破壊したとする映像を公開していました。

 今回の戦果が事実であれば、対空ミサイルを搭載した無人水上艇がヘリコプターに続き、戦闘機も破壊したことになります。

【画像】海上に墜落するSu-30戦闘機

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コメント

1件のコメント

  1. すごっ!