事実であれば初めての撃墜機 インド空軍の「ラファール」の残がいがSNSで拡散…使用されたミサイルも実戦初投入の可能性

フランス製の戦闘機初喪失か?

パキスタン空軍は戦闘機を5機撃墜したと主張

 インド空軍の戦闘機「ラファール」がパキスタン軍に撃墜された可能性があることが、2025年5月7日、海外メディアで報じられました。

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手前がフランス製の「ラファール」、奥がインド国産の戦闘機「テジャス」(画像:インド空軍)

 これはパキスタン政府が、インド空軍のなかでは新鋭戦闘機である「ラファール」を含む5機のインド戦闘機を撃墜したという発表と、同機の残がいと思われる画像がSNSで拡散されていることを受けてのものです。

 SNSでは「ラファール」のランチャーに取り付けられたままのMICA空対空ミサイルや垂直尾翼と思わる部品が軍事ブロガーなどから公開されており、尾翼にはインド国旗のマークも確認できます。

 この残がいは、パキスタンとの国境に近いパンジャブ州のアクリアン・カラン村で発見されたとのことで、同州のバティンダ空軍基地所属の機体とみられています。

 また、撃墜したミサルに関しては複数の可能性があるようで、中国製の地上発射型のHQ-9高・中高度防空ミサイルや同じく中国製で戦闘機になどに搭載するPL-15「霹靂(へきれき)」空対空ミサイルが有力視されています。

 インド空軍が使用している「ラファール」はフランス、ダッソー製のマルチロール(多用途)戦闘機で本国フランスでは2000年から運用されています。ほかにギリシャ、カタール、アラブ首長国連邦などの国が使用しているほか、2020年代に入ってからもクロアチアやセルビアが購入するなど、未だにステルス戦闘機を購入しない、あるいはコストや生産国の外交関係上購入できない国などでは、有力な選択肢ひとつとなっています。

 なお、この撃墜が事実であれば「ラファール」が実戦で失われた初の事例となります。さらに、中国製のPL-15ミサイルでの撃墜が確認された場合は実戦では初使用かつ初戦果となります。

【画像】中国と共同開発これがパキスタンの戦闘機JF-17です

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