万博会場まで“あっという間”! 暫定開通した「作りかけ高速道路」で行われている“日本初”とは? 実道路にフィードバックへ 阪神高速
阪神高速道路は2025年5月13日、吉田光市社長の定例会見を開催。大阪・関西万博における主な取り組みについて発表しました。
「作りかけ高速道路」で行っていること
阪神高速道路は2025年5月13日、吉田光市社長の定例会見を開催。大阪・関西万博における主な取り組みについて発表しました。

主要駅から万博会場へ向かう一部のシャトルバスなどのため、阪神高速は2025年4月13日の万博開催日から、建設中の「淀川左岸線2期」(海老江-豊崎、4.3km)を暫定開放しています。同区間はほぼ全線が地下トンネルとなる予定ですが、現在は地上区間とトンネル区間が入り混じるルートとなっています。
新大阪駅を発着するバスは、新淀川大橋南側の豊崎出入口を、大阪駅、中之島駅を発着するバスは、途中の大淀出入口を介して淀川左岸線を利用。これによりシャトルバスの所要時間は最短で約30分に短縮されたといいます。
うち、一部の便は「自動運転バス」で運行されます。暫定開放区間にて運転手がハンドルから手を放します。一般の人が乗車する自動運転車を高速道路で運行するのは、国内初であり「『未来社会の実験場』を体感できます」と同社はアピールしています。
これは、高速道路側のセンサーで検知した情報を送信・提供し、合流部におけるバスの安全走行を支援する「路車間協調」技術の実証実験を兼ねたもの。
路上の障害物などの情報を管制から室車両に送信する「先読み情報提供」、ランプからの合流車両の速度や車長などの情報を、バスの減速や車線変更判断に役立てる「合流支援システム」を導入しているといいます。
これらは、合流やカーブが多い都市高速における自動運転車の拡大を見据えたものの「路車間協調等の自動運転技術の確立と実装に向けて取り組みます」としています。
なお、淀川左岸線2期の工事についても一部継続して実施しているとのことです。事業期間は2032年度までとなっています。
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