まもなく延伸「東埼玉道路」から埼玉横断!…いつできるの? つながらない「越谷野田線バイパス」今どうなっているのか
まもなく延伸する国道4号「東埼玉道路」の接続路線が「越谷野田線バイパス」です。しかし未だブツ切り状態で、越谷や野田までまっすぐ行けません。整備状況はどうなっているのでしょうか。
東埼玉道路の接続道路「越谷野田線バイパス」
2025年6月1日、国道4号のバイパス「東埼玉道路」が、越谷レイクタウンの北側(吉川市)から、北の松伏町まで3.8km延伸します。この終点に接続するのが埼玉県道「越谷野田線バイパス」で、0.4kmが東埼玉道路と同時開通します。

この越谷野田線バイパス(都市計画上は浦和野田線)は未完の道路で、東埼玉道路の延伸後も、まっすぐ越谷や野田に抜けられるわけではありません。現在はどのような整備状況なのでしょうか。
延伸開通後の東埼玉道路を北上すると、松伏町田島の畑のなかで、左へ向きを変える線形となります。これが開通する越谷野田線バイパスです。4車線の広い道路が2km強続くものの、町内で行き止まりに。越谷へ抜けるには右左折して越谷野田線の現道へ出なければなりません。
この先はどうなっているのか。埼玉県の県土整備課によると、次のような整備状況となっています。
●松伏-越谷区間(1.3km)
松伏町から古利根川を越えて、越谷市内の既存開通部までです。県によると「まとまって用地が確保できている区間の地盤改良工事を実施します」といいます。
●既存開通部(2.5km)
この区間は4車線ですでに開通し、市街地が広がっています。ただし、東武スカイツリーライン(北越谷駅の北側)でプツリと途切れ行き止まりに。高架下に道路を通せるだけの空間はあり、その先も道路用地が確保されていますが使われていません。
●元荒川工区(1.3km)
東武線から、元荒川の南岸に沿って国道4号バイパスまでの区間で、2022年に事業化されたばかりです。県は用地取得を引き続き実施するとしています。
ここまでつながると、その先は既存の国道463号「越谷浦和バイパス」に接続し、さいたま市方面へ直結。さらにその先、国道463号「浦和所沢バイパス」までつなぐ事業も進んでおり、埼玉を東西に横断する大動脈となる計画です。
他方、越谷野田線バイパスの東の終点は、東埼玉道路よりも東側、江戸川に架かる野田橋西詰の計画です。東埼玉道路から野田橋までは事業化もしていませんが、県は2025年度も「昨年度に引き続き用地測量を実施します」としており、少しずつ計画が動いているようです。
また、野田橋についても60年以上が経過しており、老朽化と渋滞がかなり深刻です。吉川市をはじめとする周辺自治体が千葉県に架け替えを長年要望しています。東埼玉道路の開通で野田橋への影響は必至と見られており、短期的な対策も求めています。
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