心を痛めるハンター 首都圏でジビエ料理提供、そこにある意味 JR東日本系飲食店で

なぜ冬を越え、春を過ぎた「夏鹿」がいいのか?

「ベックスコーヒーショップ」で販売される「信州ジビエ 夏鹿カレー」のシカ肉は、春から夏にかけて捕獲された「夏鹿」のもの。シカは秋ごろから越冬のため脂肪を体内に蓄えることから、出産時期の春も過ぎ、新緑の植物をたくさん食べている「夏鹿」の肉が脂肪も少なく、美味しいそうです。

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初めての試みとして長野の「夏鹿」を使う「信州ジビエ 夏鹿カレー」(2016年7月、青山陽市郎撮影)。

 この「信州ジビエ 夏鹿カレー」は、「夏鹿」の肉に加えた数種類のスパイスと、夏野菜であるトマトの酸味が効いたルウ、十六穀米、福神漬けの代わりに添えられた長野名物の野沢菜が特徴です。記者(青山陽市郎:乗りものニュース編集部)が試食したところ、シカ肉からイメージされるような臭みは全くなく、牛すじのような歯ごたえのシカ肉と、一気に体が熱くなるように感じられる独特の辛さがクセになりそうな一品でした。「ベックスコーヒーショップ」の47店舗において、単品690円(税込)で販売されます。

 ちなみに藤木理事長によると、ジビエ調理のポイントは「低い温度でじっくりと過熱すること」。霜降り肉のような脂身の多い肉は、強火で焼いても美味しく食べられますが、赤身肉を強火で焼いてしまうと、硬くなるとともに臭みが出てしまうそうです。

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