重々しく鈍い振動…米沿岸警備隊 2年前に圧壊した潜水艇が“潰れた瞬間”の音を公開 タイタニック号探索中の事故

米沿岸警備隊、潜水艇最期の音と認定。

動画開始から24秒で鈍い音が…

 アメリカ沿岸警備隊は2025年5月22日、タイタニック号の探索ツアー中に事故を起こした潜水艇「タイタン」が、破砕した瞬間とされる音を公開しました。

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かつてオーシャンゲート・エクスペディションズがネットで公開していた潜水艇の映像(画像:オーシャンゲート・エクスペディションズ)

 この事故は、2023年6月18日、沈没したタイタニック号の残がいが眠る、水深約4000mまで潜る途中に発生しました。水圧により、潜水艇は一瞬で圧壊。潜水艇の操縦士で、運営会社のオーシャンゲート・エクスペディションズのCEOである、ストックトン・ラッシュ氏を含む5人が死亡しました。事故原因は、船体の構造設計上の問題や、使用素材の強度不足などが指摘されています。

 公開された動画では、潜水艇の状態を海上でチェックするチームの様子が映っていますが、動画開始から24秒のところで、鈍い爆発音のようなものが聞こえます。その後、チームのメンバーでラッシュCEOの妻でもあるウェンディ・ラッシュ氏が「あの爆発音は何?」とほかのメンバーに聞く場面があります。

 沿岸警備隊はこの音こそ「タイタン」が水圧に耐えられず、一瞬で潰され爆縮した音が海面に到達した瞬間であると発表しています。

【海底に散らばった残がい】圧壊した「タイタン」を確認する沿岸警備隊(画像)

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