「舐めたらあかんぜよ!」防大初の女性訓練部長 振り返った30年の歩み「空自希望だったんだけどね…」

防衛大学校の訓練部長のポストに女性自衛官が就任しました。この訓練部長は、防大の女子学生第一期生として入学したヒトだとか。彼女の目に今の防大はどう映っているのか、海上自衛隊大好き漫画家が突撃取材してきました。

「防衛大学校」全然知らないまま受験した衝撃の理由

 2025年5月現在、防衛大学校の訓練部長を務める東 良子海将補は、同校の女子学生第一期生として入学し、その後、海上自衛官として多彩な経歴を積み重ねてきました。今回、東海将補が時代の変化とともに歩んできた軌跡、そしてその飾らない人柄の魅力を三回に分けてお送りします。

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2025年5月現在、防衛大学校の訓練部長を務める東 良子海将補(乗りものニュース編集部撮影)。

 雑談がてら東将補に出身地を聞いたところ石川県との答え。そこで、防衛大学校を受験した理由について尋ねたら、ズバリ「試験日が早かったから」というから驚きです。本人いわく防大は「名前すら知らなかった」存在だったのだそう。とはいえ、腕試しで受験したら受かってしまうのが凄いです。そんな自身の若かりし頃を振り返りつつ、いまでは志を持って受験する学生が多くなったと、嬉しそうに語ってくれました。

 防大に女子が初めて入ったのは、今から30年以上前の1992(平成4)年のこと。このときは約450人の男子に対して女子はわずか40人でした。何でもかんでも「女子」という冠がつく状況に、改めて性別を意識させられたそう。周りは歓迎ムードとは程遠かったけれど、「女子だからと舐められたら、みんなで『なんだと?』って立ち向かった」と当時を振り返ります。

 それでも、努力と結果を積み重ねることで周囲の目は変わっていきました。「ちゃんとやれば周りは認めてくれる」。その経験がいまも自信となり、後輩たちへのまなざしにも表れていました。

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