自衛隊の帽子に付いた「カレーライス」とは? 最近ディテールの変更も「マンガ描く人必見です!」

海上自衛隊の隠語のひとつに「制帽のカレーライス」というものがあります。知らないと、帽子にカレーを飛ばして付けちゃったのかと思うかもしれませんが、じつはある階級以上にある人を指す言葉だとか。どのような意味なのでしょうか。

カレーライスは偉い人の印!?

 海上自衛隊でカレーライスというと、多くの人は金曜日の定番メニューを連想するのではないでしょうか。もちろん大正解です。長い航海において曜日感覚を忘れないようにするために、海上自衛隊では毎週金曜日にカレーを食べる習慣がある、というのはあまりにも有名な逸話です。

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遠洋練習航海に出るため、離岸する交通船の上で帽振れを行う海上自衛隊の幹部たち(柘植優介撮影)。

 しかし、じつは隠語として使われる場合があります。言うなれば「選ばれた人だけが身につけられるカレーライス」というのが存在します。

「カレーを身に付ける」などと表現すると、服にカレーを飛ばしちゃったようなニュアンスに感じるかもしれませんが、そのようなものではありません。これは、二等海佐以上の海上自衛官の帽子にあしらわれた刺繍のことです。

 具体的には制帽のつば(ひさし)の上面にみられる金色の装飾で、これが通称「カレーライス」と呼ばれます。確かに帽子のつばをお皿に見立てれば、刺繍部分がカレーに見えなくもないような。ちなみにこの刺繍は桜の葉がデザインされたもので、将官になるとさらに葉が密集し、ゴロゴロ具材の豪華なカレーライスになります。ちなみにカレーライスという呼び名は海自ならではなんだとか。やはりカレーといえば海自なのですね。

【マンガを読む】奥深き自衛隊の帽子のディテール「錨の形、見比べてみて!」

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