船底に泡をブワワァァァ…! 「画期的な貨物船」瀬戸内海に登場 停泊中は“超静か!”

内航船舶の研究会が打ち出したコンセプト船「SIM-SHIP」の最新鋭となる2隻目が、「バリシップ2025」で一般公開。見た目は普通のコンテナ船ですが、先進的な技術を形にしたものです。船底に「泡の膜」を作って進みます。

そのコンテナ、貨物じゃなくて「バッテリー」です

 内航ミライ研究会の専務理事を務めるSKウインチの曽我部公太社長は「運航効率を上げるには、エンジンを触ること以外で言ったら風を使うか、空気を使うかしかない」と話します。

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甲板に載るコンテナ。実はバッテリーだ(深水千翔撮影)。

「コストは決して安くはないので、効率良く載せていく必要がある。これを陸上からプログラムを変えられるようにしたり、泡の大きさを変えるようにしたりということが考えられる。運航効率改善の効果があるところで、最大限効かせていきたい」(曽我部社長)

 もう一つの特徴が、コンテナ型リチウムイオンバッテリーシステム「MIRAI-BATTERY」の搭載です。コンテナ型なので暴露甲板にも設置可能で、停泊時には、このバッテリーから船内電源や空気潤滑システムなどに電力を供給することで、発電機の使用を抑え、CO2排出量を大幅に削減します。

 曽我部社長は「内航ミライ研究会や株式会社SIM-SHIPがやっているのは、機器と機器の組み合わせだ。空気潤滑システム単品だと、発電機から電気を取ってというロスの部分がある。バッテリーであれば陸電や余剰電力をうまいこと活用できる。バッテリーも空気潤滑システムも両方積まなくてはいけなかったので、船主さんとしてはチャレンジだったと思う」と述べました。

 安井社長は「やはり機器が高いので、燃費などが削減できた分をチャーター用輸送費に還元してもらうというのが、最後の私たちの目標になる」と話しつつ、「これから色々と課題を洗い出して、次につなげたい。売れれば売れるほど、メーカーにとってもコストは削減されるので、そうしたら普及も進んでいくのではないか。第1船で終わらず、これからも続けていきたいと思う」と語っていました。

【中身もスゴイ!】これが「画期的な貨物船」内部です(写真)

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1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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