「音楽のまち・かわさき」を発信、市立商業高生徒の熱意が南武線発車メロディーに 来年3月まで

「地元の歌をもっと多くの人に知ってもらいたい」という高校生の思いが、JR川崎駅南武線ホームの発車メロディーとして結実。そこに至る経緯を学校に取材しました。

教科書のない「課題研究」の一環で

「多くの人に川崎市歌を知ってもらおう」。川崎市立商業高校の生徒たちが学校の「課題研究」で、川崎市歌を駅ホームの発車メロディーに採用してもらう取り組みを2015年から展開。粘り強いアピールを続けて見事、川崎駅南武線ホームの発車メロディーになりました。

 同校では毎年、教科書のない「課題研究」として、地域貢献をテーマにした取り組みを実施。これまでも、ラッピングバスで市内の商店街をPRする企画などを行ってきたといいます。

 2015年度は、川崎市が「音楽のまち・かわさき」を標榜しているにもかかわらず、川崎市歌の知名度が低いことに着目。横浜市から通う生徒の多くが横浜市歌を知っていたこともあり、「より多くの人に川崎市歌を知ってもらいたい」との思いから発車メロディーの企画を発案したそうです。

 粘り強い取り組みの結果、川崎市歌は2016年4月から、南武線5・6番ホームの発車メロディーに採用。指導した林 則雄教諭によると、当初はJR東日本・横浜支社に企画を断られるなど苦労の連続だったそうですが、「音楽で地域を活性化したい」熱意に同支社と市が応えてくれたといいます。

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JR東日本・横浜支社を訪問した川崎市立商業高校の生徒たち(写真出典:JR東日本)。

 市から企画書にゴーサインが出た後、再び支社を訪問しますが、メロディーの長さなどを指摘され、数回にわたるやり取りの後に採用が決定。横浜支社によると、地元出身歌手の曲が導入される事例はあっても、高校生の意見によって発車メロディーが決まるケースは異例といいます。

 なお、川崎市歌をアレンジした発車メロディーは2017年3月まで使用予定。川崎市立商業高校では現在、3年生の近藤 歩さんらが中心となって、川崎市歌の知名度が高まったかどうかを調査するアンケートをウェブサイトで実施しています。

 8月8日(月)に南武線の武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)で、9日(火)には川崎駅で、生徒たちが街頭アンケートに立つ予定です。

【了】

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