「新・山形新幹線」19日以降も単独運転中止 “落成直後”の1編成は電源装置が原因か 17日に不具合相次ぐ
東北新幹線で2025年6月17日に起きたE8系の故障を踏まえ、原因が判明するまでE8系の単独運転がすべて中止されます。
17日に4編成で不具合
JR東日本は2025年6月18日、東北新幹線で17日に起きたE8系の故障を踏まえ、原因が判明するまでE8系の単独運転をすべて取り止めると発表しました。

車両故障は、宇都宮~那須塩原間で試運転中の回送列車で発生。同社によると原因は、補助電源装置が故障して主変換装置に電力が供給されなくなり、冷却装置が作動せずに回路保護機能が作動。これによりモーターが動かなくなり走行不能に至ったと推定しています。補助電源装置の故障原因の詳細は、調査中としています。
車両は新型のE8系7両編成で、川崎車両が製造。6月10日に落成したばかりで、16日に1回目の確認走行をして、17日の2回目の確認走行でトラブルを起こしました。
JR東日本によると、これにより東北・山形・秋田新幹線の上下列車計86本が運休し、約5万4700人に影響が出たとしています。
また、同じ17日には、東北新幹線の小山駅に停車していた「つばさ136号」、郡山駅に停車していた回送列車、山形新幹線の福島~笹木野間を走行中だった「つばさ139号」の、いずれもE8系の別の3編成でも車両故障が発生しており、JR東日本は関連を調べています。
対応として、18日は東北・山形新幹線で合わせて21本の運休を決めており、19日以降も故障原因が判明するまで、E8系の単独運転をすべて取りやめるということです。
E8系は東北・山形新幹線用として2024年3月にデビューし、従来車両であるE3系の置き換えが進められていました。
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