新東名で「世界初&世界唯一の橋」造ってます 難所が生んだ“アンバランスな構造”とは
新東名高速の新しい橋の名称が、「やどりき双扇橋」に決まりました。
「やどりき双扇橋」に決定
松田町(神奈川県)とNEXCO中日本東京支社は2025年6月17日、建設を進めている新東名高速の橋を「やどりき双扇橋(そうせんきょう)」に決めたと発表しました。

橋は、新秦野IC~新御殿場IC間の中津川に架かります。長さは上り線277.5m、下り線317.5m。コンクリート橋桁に用いられる蝶型の薄型パネル「バタフライウェブ」と、2面吊りのエクストラドーズド形式を組み合わせた「PC3径間連続エクストラドーズドバタフライウェブ箱桁橋」です。
足もとの破砕帯を避けて橋脚を立てるために、この左右非対称な形式が採用されましたが、NEXCO中日本によると、バタフライウェブと2面吊りのエクストラドーズドを組み合わせた橋は世界初、かつ唯一といいます。
「やどりき双扇橋」という名称は、建設現場付近の寄(やどりき)中学校(2019年3月閉校)の最後の卒業生が、地名の「やどりき」と、世界初で唯一の構造を採用した特徴的な橋の形を扇に見立てて命名。14日に開催した松田町・寄村合併70周年記念式典で、発表されました。
橋は6月時点で、主塔が塔頂部を残して完成しており、橋桁部分の張り出しが進められています。
そして、この橋を含む新秦野IC~新御殿場IC間は、2027年度の開通を目指して工事が進行中です。この区間ができると、新東名は神奈川から愛知にかけての全線が開通します。
コメント