空飛ぶレーダー基地「皿回さなくなる!」新型機として「グローバルアイ」購入意向 契約締結はいつ? 仏空軍
スウェーデンの防衛企業であるサーブは2025年6月18日、フランス国防調達庁(DGA)と、空中早期警戒管制機(AEW&C)「グローバルアイ」の調達に関する共同意向声明に署名したと発表しました
「平均台レーダー」と俗に言われるタイプを搭載
スウェーデンの防衛企業サーブは2025年6月18日、フランス国防調達庁(DGA)と、空中早期警戒管制機(AEW&C)「グローバルアイ」の調達に関する共同意向声明に署名したと発表しました。

この署名は、現在フランスで開催中のパリ航空ショーの会場で行われました。共同意向声明には、DGAがサーブから「グローバルアイ」2機を調達する意向が明記されており、さらに追加で2機を購入するオプションも含まれています。
今後、調達完了に向けて正式な通知手続きが進められる予定であり、契約は数か月以内に締結される見込みです。
空中早期警戒管制機とは、通常の戦闘機や輸送機に搭載されるものよりも強力な広域探知レーダーを搭載し、高高度を飛行しながら、敵の攻撃が及ばない戦線後方でパトロールと航空戦の指揮を行う機体です。その役割から「空飛ぶレーダー基地」とも称されます。
フランス空軍ではこれまで、ボーイング707をベースとしたE-3「セントリー」4機を空中早期警戒管制機として運用してきました。しかし、原型機の初飛行は約50年前にさかのぼり、フランスの機体も1990年代に導入されたもので、特に整備面で多くの課題を抱えており、「グローバルアイ」は同機の後継機として導入されると見られています。
なお、E-3との大きな違いとして、「グローバルアイ」には機体上部の円盤状のレドーム(レーダーなどのセンサーが収められた装置)が装備されておらず、その代わりに細長い板状のセンサーが搭載されている点が挙げられます。
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