道路工事で超見る! やたら「バタバタ」と板が激しく上下する“謎の機械”役割は? 近年では“大手”から最新型も

工事現場などでバタバタと激しく板が動く機械を目にすることがあります。あの機械はどういう役割を果たしているのでしょうか。なお、この機械の動力源も、進化が見られる模様です。

ランマーを電動式にするメリットは?

 これまでランマーは、主にガソリンエンジンもしくはディーゼルエンジンを使用していたのが一般的でした。対し、今回三笠産業が出展していた製品は電動式です。あえて電動式にする利点について聞いたところ、主に住宅地や繁華街での運用が想定されているようです。

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CSPI-EXPO2025の会場の様子(斎藤雅道撮影)

 突き固める作業自体は、ウレタン製の打撃板などを搭載することで騒音を抑えることが可能です。しかし、エンジン音はどうしても響いてしまいます。

 そうした音でクレームが出やすい場所で真価を発揮するのが、この電動ランマーになります。ブースのスタッフは「都心などでは、現場でもなるべく騒音を出さないように、運転中静かな電動式が選ばれるケースも多いです。たとえば東京都では、住居専用地域でかなり厳しい騒音規制が設けられています。そうした場所で施工を担当する場合は、よくこうした電動ランマーが使われます」と話します。

 また、電動の場合は待機中にエンジンを動かしておく必要がないため、燃費面でも有利だといいます。さらに、冬場にエンジン機で必要な暖機運転も不要で、現場到着後すぐに動かして作業に移ることができます。また、排ガスが出ないという点も、作業者にとっては大きなメリットです。

 ただ一方でデメリットは、稼働時間がやや短いということです。展示されていたホンダ製バッテリーを使う「MT-e55」という機種のランマーは、連続運転可能時間が30分で、現場作業としてはやや短く感じられます。しかし、バッテリー自体は約4kgと軽く、複数持ち歩くことで、エンジン型と同様に長時間の使用にも対応可能です。

【画像】ホ、ホンダのバッテリーだと!? これが展示されていた電動式のランマーです

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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