夜行フェリーなのにほぼホテル!? ゴロ寝の大部屋から“ヒミツの個室”まで 本州―北海道の人気航路で“異彩を放つ1隻”に乗った

北海道の苫小牧と青森県の八戸を結ぶシルバーフェリーは、特色ある船舶を運航しています。今回はその中でも、「ビューシート」を持つ「シルバーティアラ」に乗船しました。

「ティアラだけ」のシートとは?

 5階フロアの2等設備は、カーペットが敷かれた“ごろ寝スペース”です。レディースルームや授乳室も備えたあかちゃんルームもあります。また、共用のロッカーや冷蔵庫、喫煙室も用意されています。なお、ドライバー向けの設備もこのフロアにあり、2等寝台(個室)と同等の設備を備えたドライバー室のほか、ドライバー専用のサロンや浴室も設けられていました。

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二等室(安藤昌季撮影)

 エレベーターで6階に上がると、目を引くのは男女別の展望風呂です。夜間なので景色は見えませんでしたが、昼間であれば海を眺めながらの入浴が楽しめることでしょう。

 船の進行方向の後方には、開放型で区画ごとに寝台が区切られた「2等寝台B」と、個室化された「2等寝台A」。どちらも機能的な空間で、近くにはフリースペースも配置され、よく考えられた動線です。

 進行方の前方には、定員2名の1等洋室と、定員4名の1等和洋室・1等和室、そして「マルチルーム」と名付けられたカーペット敷きの2等多目的室があります。自動販売機スペースも設けられていました。

 そして「シルバーティアラ」にだけ存在するのが、「ビューシート」です。進行方向に向けて設置された、半個室タイプのリクライニングシートで横になりながら絶景を楽しめる、昼間の船旅にぴったりの設備です。

 今回予約した特等室に入ります。シングルベッドが2台、バス・トイレ付きの個室で、応接スペースや冷蔵庫、しっかりしたお茶セットも完備されています。不思議なのは浴室に窓があること。カップルや夫婦での利用とは限らないため、利用者によっては気を遣う場面もあるかもしれません。

 コンセントは複数設置されていましたが、寝台近くのコンセントはやや使い方が分かりにくい位置でした。

【写真】「シルバーティアラ」の船内に飾られたティアラ

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