新幹線のアイス、なぜ固い? イタリアンな食べ方をする「通」も

社長も関わり「新幹線にふさわしいアイスクリーム」を

 一般社団法人 日本アイスクリーム協会の資料では、“いわゆるアイスクリーム”は「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分けられ、このうち「アイスクリーム」は「乳脂肪分8%以上」がひとつの基準で、「乳脂肪分が最も多く含まれており、ミルクの風味が豊かに感じられます」とのこと(乳脂肪分が次に多い「アイスミルク」は3%以上)。また、空気含有量(オーバーラン)が低いと「ねっとりした重みのある味」になるといいます。

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乳脂肪分が15.5%ある「バニラ」のアイスクリーム(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 この車内販売のアイスクリーム、特に「バニラ」は乳脂肪分が15.5%と高く、かつ空気含有量が低いため濃厚で溶けにくく、販売管理がしっかりしていることから「固い」というわけです。

「日本を代表する新幹線のなかで召し上がっていただくのにふさわしい特別なアイスクリームということで、当時の社長(現・日比孝吉会長)が開発に関わり、とことん品質にこだわって作った商品です」(スジャータめいらく(名古屋製酪))

 同社によると、1991(平成3)年ごろに新幹線での車内販売が始まったというこのアイスクリーム、過去に販売されたものを含めると「バニラ」のほか「抹茶」「みかん」「りんご」「白桃」「メロン」「いちご」「コーンポタージュ」などの商品があるそうです(乳脂肪分は種類によって異なる)。

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コメント

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3件のコメント

  1. ANAで機内販売していたハーゲンダッツもカチカチでしたね。
    苦労して食べてた娘に見せたら「コーヒーかけ、こどもはだめじゃん!」
    かちかちアイスクリームを食べやすいスプーンとか保証金付きで貸し出すとかあればいいな。

  2. 丁度1991年頃、新幹線の車内販売のアルバイトをしていました。休憩中とかにホットコーヒーを注いで楽しみにしていたのを思い出しました!あの頃、よくお客様に値段が高いから もう少しアイスが大きいと思った!と云われる事もありましたが、量より質ですよね!また、楽しみたくなりました!

  3. 新幹線の車内販売、スジャータめいらく製アイスクリーム旨そうだが、新幹線以外で購入方法はないのかな?ぜひ楽しんで吟味したいものです。