思わず二度見!? な米ステルス軍艦「マイケル・モンスーア」東京湾に突如来た! 世界に3隻しかない異様なデザイン
神奈川・横須賀でアメリカの異形な軍艦が見られるなんて。
突如来日したアメリカ最大の駆逐艦
アメリカ海軍の駆逐艦「マイケル・モンスーア」が2025年7月7日(月)、神奈川県横須賀市にあるアメリカ海軍横須賀基地に寄港しました。

「マイケル・モンスーア」は、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦の2番艦として2019年1月26日に就役した比較的新しい軍艦です。
同艦を含むズムウォルト級ミサイル駆逐艦は、ステルス性を追求した特異な外観を持つことで知られ、かつ駆逐艦としては巨大ともいえる排水量1万4000トン超えのサイズなのも特徴のひとつです。
船体サイズは全長182.9m 、全幅24.6m、喫水8.4mあり、速力は30ノット以上、乗員数は約140名です。従来の駆逐艦と異なり精密な地上攻撃能力を備えた次世代のマルチミッション戦闘艦として開発されたことから、155mmAGS(先進砲システム)2門を主武装として備えているのも特徴で、それ以外にもVLS(垂直発射装置)からトマホーク巡航ミサイルを発射できるようになっています。
ただ、非常に先進的な船体デザインや高度なステルス性を追求したことで開発費が高騰、その結果、1隻あたりの取得単価は5000億円以上にまで膨らんだといわれています。海上自衛隊の最新鋭イージス艦である、まや型護衛艦の1隻当たりの建造費用は約1700億円といわれているため、その3倍以上のコストがかかっていることになります。
加えて、前述した155mmAGSの専用砲弾が高性能すぎて最終的に1発1億円以上と巡航ミサイル並みの値段になることが見込まれたため、調達がキャンセル。こうして発射できる砲弾がない状況です。
こうした理由から、当初ズムウォルト級は32隻の大量建造が計画されていたものの、建造コストが高いわりに戦闘能力が限定的だとして最終的に3隻にまで削減されています。
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