まるで“爆速オスプレイ!?”ぶっ飛び設計の機体をベルが開発へ 今までにないスゴい飛行方法!!
ヘリコプターのような多用途性とジェット機のようなスピードを兼ね備える。
次世代高速VTOL機「SPRINT」フェーズ2に選定
アメリカの航空機メーカー、ベル・テキストロンは2025年7月9日、米国防高等研究計画局(DARPA)が推進する「スピードおよび滑走路非依存技術(SPRINT)」Xプレーンプログラムのフェーズ2に選定されたと発表しました。

この研究は、インフラへの攻撃や大規模災害などで従来の滑走路が使用できない状況を想定し、滑走路を必要とせず高速飛行が可能な航空機、いわゆるXプレーンの開発を目的としています。
公開されたコンセプトCGでは、垂直離陸時にはオスプレイのようなサイド・バイ・サイド・ローターでホバリングし、高速飛行モードに移行する際にはローターブレードを折りたたみ、ターボファンエンジンで巡航する姿が描かれています。これにより、ヘリコプターのような多用途性とジェット機並みのスピードを両立することが期待されています。
ベルは、この技術を業界初となる「ストップ/フォールド技術(回転翼の停止・折りたたみ機構)」と紹介しており、高速モードでの巡航速度は400〜450ノット(約740〜833km/h)に達する見込みです。
フェーズ1では概念設計および予備設計が完了しており、今回のフェーズ2では詳細設計と機体の製造が進められ、性能評価が行われます。問題がなければ、フェーズ3において飛行試験が実施される予定です。
ベル社のエンジニアリング部門 上級副社長であるジェイソン・ハースト氏は、「この成果は10年以上にわたる取り組みの結実です。私たちは約90年に及ぶXプレーン開発の歴史を活かし、次世代の技術を戦闘員に届ける努力を続けています」とコメントしています。
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