現役空母がなぜ「年中無休の観光地」に!? SNSでその影響力を誇示 ロシアだけじゃない“長年任務に出ない空母”

世界には明確な欠陥があるわけではなく、現役艦でありながらまったく出航せず、港に係留されたまま、しかも一般公開されて“博物艦”のような扱いを受けている空母も存在します。タイ海軍の空母「チャクリ・ナルエベト」がその例です。

「09:00~16:00 年中無休」もはや空母の説明じゃねえ!

 「チャクリ・ナルエベト」が本格的な任務に就いた数少ない例が、2004年に発生したスマトラ島沖地震の際です。このときは、その巨体とヘリコプターの発着能力を活かし、災害派遣において物資輸送や被害状況の確認などで重要な役割を果たしました。

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AV-8S「マタドール」を発艦させる「チャクリ・ナルエベト」(画像:アメリカ海軍)

 また、2010年代にタイで発生した大規模洪水の際にも派遣されており、艦名である「チャクリ・ナルエベト」(“チャクリー王朝の偉人”を意味する)にふさわしい、国民を助ける活躍を見せました。

 2024年現在、同艦は退役こそしていないものの、すでに“海に浮かぶ博物館”のような扱いを受けています。インターネット上では、一般人が甲板で撮影したフォトジェニックな写真が多数確認でき、旅行サイトでも観光地として紹介され、「開館時間は9:00~16:00。タイ人は入場無料」「毎日見学可能」といった情報も見られます。現役艦としては、やや寂しい現実です。

 とはいえ、タイ国民にとっては唯一の空母であり、災害派遣における実績もあることから、インターネット上のレビューなどでは、「緊急時には空母として活躍する特別な艦」として一定の期待が寄せられています。

 近年では、トルコが強襲揚陸艦「アナドル」に無人航空機「バイラクタルTB3」を搭載し、無人機空母化を進めていることに触発され、タイ海軍でも「チャクリ・ナルエベト」を無人機運用艦、あるいは小型のマルチコプター型ドローンを搭載する“ドローン空母”として再活用する構想が模索されています。もしかすると、“博物艦”という現状を脱し、再び実戦的な役割を担う日が訪れるかもしれません。

【あ、結構楽しそう…】これが、観光地と化した「空母」の様子です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. Rayong市ではなく、Chon Buri県のSattahipにあるSattahip軍港です。

    昔、訪れたときは外国人は敷地内への侵入禁止でした。

    近くでRayongにある海軍航空隊の基地はイベントの日に一般のタイ人と招待された外国人が中に入ることができたことがありました。

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