紀伊半島“ぐるり高速”が建設中 紀勢道&熊野尾鷲道路“終点の先”の現況は?

第1トンネル(仮称)は掘削が完了しました。

第1トンネル(仮称)は掘削完了

 建設が進む国道42号「熊野道路」の2025年6月末の進捗状況について、紀勢国道事務所が2025年7月14日、公式Xに投稿しました。

Large 20250715 01
2025年6月、大泊地区の第1トンネル(仮称)は掘削が完了した(画像:紀勢国道事務所)

 熊野道路は、三重県南部・紀伊半島沿岸の熊野市で建設が進む自動車専用道路です。紀勢道からつながる熊野尾鷲道路の終点・熊野大泊ICから熊野IC(仮称)先までの延長6.7kmを結び、高規格道路「近畿自動車道紀勢線」の一部を構成します。

 この区間では、JR熊野市駅付近の山側を抜ける2本のトンネルと橋が建設中。6月末時点で第1トンネル(仮称)は掘削が完了し、トンネル内の覆工や木本地区の坑口付近施工が引き続き行われます。第2トンネル(仮称)は延長1307mのうち720mを掘削。大泊・井戸地区のそれぞれで、トンネルにつながる橋と川を渡る橋の土台が建てられています。

 紀伊半島の沿岸をぐるりと結ぶ近畿自動車道紀勢線は、途切れている各区間で建設が進んでいます。このうち半島最南端に至る「すさみ串本道路」(すさみ南IC~串本IC間19.2km)は、2027年夏に開通する予定です。

【地図】どこまで進んだ? 熊野道路の計画ルートを見る

最新記事

コメント