両大戦を経験した100歳超え戦艦「テキサス」永久保存が決定! 現存最古の超ド級艦
アメリカの戦艦「テキサス」財団は2025年7月25日、博物館となった戦艦「テキサス」がテキサス州のガルベストン港に半永久的に保存されることが決定したと発表しました。
一時は帰る場所が無くなってしまったことも
アメリカの戦艦「テキサス」財団は2025年7月25日、博物館となった戦艦「テキサス」がテキサス州のガルベストン港に半永久的に保存されることが決定したと発表しました。
「テキサス」は、ニューヨーク級戦艦の2番艦である1914年3月12日に就役。二つの世界大戦で運用された現存する最も古い超弩(ド)級戦艦です。

第二次大戦時にはヨーロッパ各地で地上部隊を支援するため艦砲射撃を行った後、太平洋でも硫黄島の戦いや沖縄戦で日本軍に対して艦砲射撃を実施。第二次大戦中の戦功により5個の従軍星章を受章しています。
退役後には、数々の廃艦危機を乗り越え1980年代から記念艦として、博物館となり、テキサス州ヒューストン郊外に保管されていましたが、2017年8月、ハリケーンにより損傷。それ以前から抱えていた慢性的な浸水も直すため、2019年5月にテキサス州議会が資金を投じ、ガルベストンの乾ドックで修理を受けていました。
しかし、2022年8月31日に修理を終え、再び曳航できる状態になりましたが、元々同艦が置かれていた停泊場所は環境保護団体の抗議により戻れなくなっていたため、ガルベストンのピア21に置かれたままになっていました。
その後、候補地としてダラスやフォートワースなどの州内の都市が候補に挙がりましたが、2025年3月にピア21から徒歩で行ける距離であるピア15に、記念艦として置かれる計画が立ち上がり、今回ガルベストン埠頭委員会と合意が成立し、正式に半永久的に係留する契約が結ばれました。今後、ピア15は同記念艦受け入れのために拡張工事を行うようですが2026年中には同埠頭に置かれるようです。
なお、契約締結に際し戦艦「テキサス」財団は「来年には戦艦テキサスを移転させ、世界クラスの歴史的名所を創造するという使命を継続できることを楽しみにしています。第一次世界大戦と第二次世界大戦の両方で活躍したアメリカ最後の現存戦艦である戦艦テキサスは、我が国の歴史の力強い象徴であり、ガルベストンに恒久的に係留できることは真に光栄です」と声明を発表しています。
ちなみに改修後の「テキサス」では、拡張現実(AR)やホログラムを駆使したガイド付きツアーのほかスマートフォンとの連携した、最先端の来館体験を提供することを目指しているそうです。
現在の日本の軍事のあり様はかならず国民に知らせるべきである特に有事がある前までに