ロシア軍の「強力な新兵器」が空中で木っ端みじんに “複数の刺客”に攻撃される瞬間を捉えた映像が公開

ドローン同士の空中戦の様相も変化しているようです。

複数のFPVドローンが徘徊型弾薬を攻撃

 ウクライナ国防省は2025年7月、ロシア軍の無人攻撃機「ランセット」を2機のFPVドローンで攻撃し、撃墜する瞬間を捉えた映像を新たに公開しました。

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発進用カタパルトに載せられたロシア軍の偵察無人機「オルラン10」。「ランセット」自爆ドローンと合わせて配備されることが多い(画像:ロシア国防省)

「ランセット」は、ロシアのザラエアログループが開発した徘徊型弾薬と呼ばれる無人機の一種です。X字型の翼を持ち、プロペラが後部に付いた奇妙な外観が特徴です。

 主に敵地上空を飛行し、目標が特定されるまで待機。その後目標に向かって急降下して爆発するように設計されています。目標を発見するための非武装小型ドローン「オルラン10」と合わせて配備されることが多く、この「オルラン10」もザラエアログループによって製造されています。

 公開された映像は、飛行中の「ランセット」の背後からウクライナ軍のFPVドローンが迫り、体当たりしようとした直前、別のFPVドローンによって「ランセット」が破壊される瞬間を捉えています。

 ウクライナ軍は、ロシア軍の無人機をFPVドローンで攻撃する映像を頻繁に公開していますが、今回は複数のFPVドローンが同一目標を狙っていたようです。

 なお、「ランセット」は、大砲を攻撃する対砲兵戦や、装甲車両に対する攻撃で猛威を振るっており、ウクライナ軍にとっては厄介な存在。イギリス国防省は2023年、この「ランセット」について「ロシア軍がウクライナに配備した兵器の中では最も効果的」と評価しています。

【画像】奇妙な外観!ロシア軍の「ランセット」無人機が空中で木っ端みじんになる瞬間

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