LNG燃料船、普及進むか 立ち遅れた日本、厳しくなる排ガス規制へまったなし

船舶の燃料として、LNG(液化天然ガス)を使用する動きが加速しつつありますが、日本はすでに立ち遅れている状態といえます。どうしてこうなったのでしょうか。またその課題とはなんでしょうか。

LNG燃料船で先駆けたかもしれない日本、外れた読み

 計画が見送られたことについて、グループのフェリー会社は「構想当時は原油価格が急速に上昇、船の燃料である重油の価格も同じテンポで上昇しており、LNG焚きエンジンへの投資は十分に回収できるという計算が成り立ちました。しかし新造船の発注検討時期に差し掛った2010年以降、原油価格が値下がりに転じましたので(計画は見送りになった)」とコメントしています。

 また、船舶用エンジンメーカーによれば「燃料として、環境性の高い低硫黄の重油に比べればLNGは10%から20%、調達コストが安い」ものの、「LNG焚きエンジンを採用するには、現有船に比べて2倍から3倍の大きさの燃料タンク設置が必要なうえ、再液化装置などエンジン以外の設備投資も必要」とのこと。

 つまり原油価格の下落により、高価な低硫黄重油と安価なLNGとの差額でまかなおうとしていた初期投資費用の回収見込みが立ちにくくなった、というわけで、これがLNG燃料船の新造計画が見送られた最大の理由のようです。

 そのうえ、船へのLNG燃料補給には、タンクローリーを使用した陸上からの供給システムや、LNG燃料供給船を使っての海上からの供給など、さまざまな方式が検討されていますが、これには港湾当局側の受け入れ態勢や安全対策などの検討も必要です。

 これらの理由から、結局のところ日本のLNG燃料船は、先述した長距離フェリーの代替期に間に合いませんでした。

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コメント

1件のコメント

  1. 座礁したときなんか、重油漏れの海洋汚染わ少ないかも。

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