ロシア、Su-57戦闘機の実戦投入を拡大か ウクライナ側が警戒「新型兵器」も使用中?

ウクライナ政府の公式サイトである「ユナイデット24」は、ロシア軍がSu-57の運用を拡大する恐れがあると発信しました。

これまでの限定使用とは明らかに違う動き?

 ウクライナ政府の公式サイトである「ユナイデット24」は、ロシア軍がSu-57の運用を拡大する恐れがあると発信しました。

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ロシア空軍のSu-57(画像:ロシア国防省)

 この情報は、ウクライナ空軍関係者も関与するオープンソース・インテリジェンス・アカウント「ソニャシュニク」によるもので、Su-57は現在、戦闘作戦に定期的に投入されており、これまでの限定的な使用から、より広範な運用に移行している兆候があると指摘されています。

 これまでも、Su-57が少数ながらウクライナへの攻撃に投入された可能性が示唆されていました。しかし現在は、同機を本格的に戦場で活用するため、兵装の選定や戦術の改良が進められており、複数機による編隊での行動や、ウクライナ領内深部への攻撃任務への拡大が行われているようです。

 実際の運用では、1機がR-77M長距離空対空ミサイルで護衛を行い、他の機体がKh-69巡航ミサイルや滑空爆弾のような精密誘導爆弾による攻撃を担当するパターンが確認されているといいます。

 また、Kh-69に加えて、自爆ドローンとミサイルの中間のような新型の誘導兵器もテストされている模様で、一部では「Su-71K」と呼ばれています。この兵器はレーダーによる探知が困難で、鋭い回避機動が可能とされています。

 こうした動きは、ロシアが第5世代戦闘機の実戦能力を検証し、実績を積むことで輸出を狙うアピール戦略の一環とも見られています。ロシアはインドやアルジェリアなどに共同組立方式での導入を打診していますが、現時点で正式な契約は公表されていません。

 一方で、Su-57に極超音速ミサイル「ツィルコン」の空中発射型を搭載する計画も進行中とされ、将来的にはより多様な作戦への対応が可能になる可能性もあります。ウクライナ側はこうした展開に対して、新たな脅威として警戒を強めている模様です。

【画像】こんな感じで作られています、Su-57の製造ライン

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