最短45秒間隔の離着陸、羽田空港どうさばく? 飛行機の着陸に見る管制官の連携プレー

日々たくさんの飛行機が離着陸している羽田空港。それら膨大な数の飛行機を誘導し、安全な運航を支えている現役の航空管制官に話を聞きました。あまり知られていない管制官、その実像はどのようなものでしょうか。

トラブル発生、そのとき管制官は…?

 羽田空港へ飛行機が着陸する際は、所沢の東京航空交通管制部から羽田空港の管轄エリアへ飛行機が進入する30分前に、便名、到着予定時刻、高度、機種、どの航路から進入するか、進入する順番はどうなっているか、といった情報が羽田空港の管制室へ送られ、短冊のような紙に次々と自動で出力されます。しかし、悪天候や何らかのトラブルにより、予定通りの順番にならないこともあります。

「到着予定時刻や進入する順番などが変更になった場合、その内容を(出力された短冊状の紙に)手書きで修正し、タワー担当チーム(後述)に連絡します」(藤本さん)

 また地上が混雑していたり、滑走路が閉鎖されているような場合、飛行機に「空中待機」を指示することも、レーダー担当チームの仕事です。

「空中待機は高度5000フィート(約1700m)から1万5000フィート(約5000m)までのあいだで行えるため、5機から10機程度を待機させることは可能です」(藤本さん)

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タワー管制室のイメージ(写真はシミュレータルームのもの)。目視での確認を重視するため、滑走路が広く見渡せる(写真提供:国土交通省)。

 羽田空港へ着陸予定の飛行機が空港から半径9kmの範囲に進入すると、その業務はレーダー担当チームからタワー担当チームへ引き継がれます。滑走路担当が4人、地上担当が4人、到着地までの飛行経路や飛行高度を承認する担当が1人と、レーダー担当チーム同様、つねに10人程度が3交代で業務を行っています。

 進入してきた飛行機に対し、まずは滑走路担当が、レーダー担当チームからの情報や風向きなどを考慮して、どの滑走路へ着陸させるかを決定します。羽田空港でタワー担当管制官を務める、国土交通省東京航空局 東京空港事務所 管制保安部の坂口明子さんは次のように話します。

「羽田空港は4本の滑走路が井ゲタ状に配置されており、風向きによって着陸する滑走路を選びます。もちろん、滑走路上で飛行機同士がぶつからないようにするのが一番大事なポイントです。また、ひとりが1本ずつ滑走路を担当しているのですが、飛行機が着陸する滑走路を急に変更するような場合は4人連携して、レーダー担当チームとも連絡を取りあいながら対処しています」(坂口さん)

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