日本唯一、自動車が走れるビーチ 秘密は「砂」にあり いさり火ドライブも可
日本で唯一、世界的に見ても珍しい、一般的なクルマやバイクが普通に走行できる砂浜が石川県羽咋市にあります。なぜそのようなことが可能なのでしょうか。
世界的にも珍しい「渚のドライブウェイ」
通常、砂浜を自動車で走ることは困難ですが、石川県羽咋(はくい)市から宝達志水(ほうだつしみず)町にかけて広がる砂浜の海岸、千里浜(ちりはま)には、普通の自動車やバイクなどでなんら対策を施すことなく走ることができる、「千里浜なぎさドライブウェイ」という観光道路があります。
なぜそのようなことが可能なのか、秘密は千里浜の「砂」そのものにありました。
一般的な砂浜に比べ、千里浜の砂は粒のひとつひとつが小さく角ばった形をしているという特徴があり、この砂に適度な水分が混ざると固く締まるため、普通の道路のように自動車やバイク、自転車などでの走行が可能になります。このような海岸は世界的にも珍しく、日本では千里浜が唯一です。
羽咋市観光協会によると、2016年8月上旬の日中には、1日あたりおよそ2000台の乗用車と30台のバスが「千里浜なぎさドライブウェイ」を通過。そのうち約3割は北陸三県(石川、富山、福井)外のナンバーをつけた自動車だったそうです。九州や東北、北海道など遠方のナンバーをつけたクルマも、1日あたり20台ほど見受けられたとのこと。
なお「千里浜なぎさドライブウェイ」は24時間走行可能で、イカ釣りのシーズンには、夜の沖合に列をなす「いさり火」を眺めながらのドライブも楽しめるそうです。
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