「第二の東北道」東北中央道の“ブツ切り区間”年内開通へ 秋田は県境まで1本に 268km全通までもう少し!

福島・山形・秋田3県を縦断する「東北中央道」の建設が進んでいます。2025年内に「横堀道路」の区間がつながる見込みです。

東北中央道「ブツ切り区間」年内開通へ

 国土交通省東北地方整備局湯沢河川国道事務所は2025年8月22日、東北中央道の一部を構成する国道13号バイパス「横堀道路」が、2025年内に開通する見通しだと発表しました。

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東北中央道「横堀道路」区間。2025年7月16日撮影(画像:湯沢河川国道事務所)

 東北中央道は、JR奥羽本線(山形新幹線)沿いの都市を結ぶとともに、東北道の代替路としての役割も期待されている286kmの高規格道路です。

 年内に開通する見込みなのは、秋田県湯沢市内の「横堀道路」3.7kmです。秋田道の横手JCTから南下し、雄勝こまちICで途切れていた部分から、南側で開通済みの「院内道路」までがつながります。

 院内道路は現在、ICなしで国道13号現道と接続していますが、横堀道路の開通時に新たに「下院内IC」ができます。下院内ICは秋田方面のみ出入りできるハーフICです。横堀道路の開通は、山形方面の出入りができなくなります。

 国道13号現道の横堀道路に並行する区間は豪雪地帯で、冬は事故が多発しているそうです。横堀道路は、冬期の安全確保、医療施設のアクセス性向上のほか、高速道路の開通が早かった横手市周辺などと比べて遅れている企業進出を促進させる目的で事業が進められています。なお、開通後は無料で通行できます。

 横堀道路が開通すると、東北中央道の未開通部は山形・秋田県境部の「真室川雄勝道路」7.2kmと、山形県金山町の「金山道路」3.5km、そこから新庄市に至る「新庄金山道路」5.8kmの3区間を残すのみです。

【もう少し!】「東北中央道」の全貌&建設状況(地図と写真)

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