なんで“MT免許”とったんですか? 今も「ATダサい」のか? 「コスパがよい」って!? 取得事情がだいぶ変化していた
乗りものニュースでは「運転免許」に関するアンケートを実施。現在のMT免許の取得には様々な理由があるようです。
根強い「男はMTだろ」的な風潮
「乗りものニュース」では、2025年8月13日(水)から8月20日(水)にかけて、読者アンケートを実施。「取得した運転免許」について聞くと、AT限定ではない普通免許(以下、MT免許)所持者からの意見が多く寄せられました。

「取得した運転免許の種類」では、MT免許を取得したと回答した割合は89.6%にものぼりました。一方、AT限定免許のみは6.9%、AT免許限定の解除を経てのMT免許取得は3.5%でした。
「MTしかなかった」(男性・中部在住・運転歴30年以上)
「AT限定などなかった」(男性・近畿在住・運転歴30年以上)
免許取得当時にAT限定免許そのものが存在しなかった世代からの意見が目立ちます。AT限定免許が導入されたのは1991年11月で、1980年代後半からAT車の普及が進み、新車販売に占めるAT車比率が約50%となったことを受けて制度化されました。
ただし当時は、「AT車の性能がよくなかった」(男性・中国四国在住・運転歴30年以上)こともあり、MT車が依然として主力でした。そのため、AT限定免許が登場しても、MT免許を取得する人が多かったようです。
さらに当時は、「男性はMT」という風潮も強くありました。
「男性でAT限定はなんとなくカッコ悪いイメージはありました」(男性・首都圏在住・運転歴30年以上)
「男性はMT、女性はATを取る風潮があったし、MTを取らないと下手くそと思われていた」(男性・中部在住・運転歴20年以下)
「“男子がAT限定免許ははずかしい”という事を当時の彼女に言われた」(男性・北関東在住・運転歴20年以下)
一方、女性でもこうした固定観念にとらわれずMT免許を取得した人もいます。
「周りがAT限定が多く、同じは嫌だったので」(女性・北関東在住・運転歴30年以下)
「女でマニュアル乗ってたらカッコいいと思った」(女性・中部在住・運転歴30年以下)
回答者によると、「男性のAT限定はカッコ悪い」というイメージは2000年代前半まで残っていたといいます。しかし、現在では乗用車のほとんどがAT車となり、AT限定免許の取得が約7~8割を占め、若い世代を中心に主流化しています。
とはいえ「ATはダサいという風潮」(男性・近畿在住・運転歴3年以下)は、まだわずかに残ってはいるようです。
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