広島には「かなわない」 路面電車の駅乗り入れを控えた岡山の社長「百点満点」と激賞 岡山は何点?
広島電鉄の路面電車がJR広島駅ビル2階に乗り入れを果たしました。隣県で、同様に路面電車の駅前乗り入れを控えた岡山電気軌道社長は、これを激賞。しかし、岡山の方が優れているポイントもあるといいます。
それでも広島駅に「かなわない」
現在、岡山駅東口から岡山駅前電停へ向かうには、JR駅前の南北に延びている道路「市役所筋」の横断歩道を渡り、岡山駅前と岡山後楽園付近を東西につないでいる「桃太郎大通り」の歩道を約80m進んだ上で、桃太郎大通りの横断歩道を渡って大通りの中央部に行く必要があります。このため徒歩で約5分かかっていますが、移設後は目の前に電停ができる「駅直結」に生まれ変わります。

工事に伴い、岡山駅東口の広場に置かれていたシンボルの桃太郎像は約100m離れた高架下の仮置き場に移されました。桃太郎像の後方にはマクドナルドがあり、入店者はキャラクターの「ドナルド・マクドナルド」に代わって桃太郎が迎えてくれる「今だけ」の期間限定体験を楽しめます。
なお、これまでは岡山駅前電停は乗車ホームと降車ホームが分かれていましたが、延伸工事に伴って従来の降車ホームを乗り場も兼ねた「乗降ホーム」に変更。従来の乗車ホームに隣接した地下道とつながる階段も封鎖されました。
小嶋氏は岡山駅への乗り入れについて「全国の事例では駅に乗り入れることで利用者が増えるという統計があり、(岡電の路面電車利用者も)2割ぐらいは増えると思う」と期待を込めます。それでも「広島駅にはかなわない」と打ち明け、理由をこのように説明しました。
「JR岡山駅から乗り換える時には2階の自由通路からいったん下がり、それから乗るようになるから、(中央改札から同フロアで)すーっと乗れる広島駅にはかなわない」
岡山駅2階にあるJR在来線の中央改札口、および山陽新幹線の改札口を出た後は左折し、駅の東西をつなぐ自由通路の先にあるエスカレーターや階段を下りないと、JR岡山駅東口の広場には出られません。
工事完成後には、ここを岡電の路面電車が発着するようになりますが、JR在来線から乗り換える場合にはホームから1階上がって2階の中央改札口を抜けた上で、再び1階へ下がらないと岡電には乗れません。3階の山陽新幹線のホームからは下がって2階の改札口を抜け、もう1階下って岡電の電停を目指すことになります。
JRには他に地下改札口もありますが、在来線ホームから地階へ下り、再び地上に出て岡電の電停を目指すというアップダウンが伴います。
実は昔アメリカに住んでいて、結構北米のライトレール、LRVの路線を乗りました。かなりの都市の路線で日本製LRV,LRT車両も多く活躍しており、北米のLRT/LRVで多い、ようやく広電が到達した高架駅、近く間を走行などの建設も日本の有名な建設業者が受注して工事を行っているケースが多々あります(例、ロス市
のメトロライトレール等)。日本の路面電車もLRTもいつかこのレベルまで持っていって欲しいのですが、輸出用の日本製LRT、LRVはアメリカの安全基準の基準が高く、すごく高価日本の路面電車会社が導入するのはハードルが高いと昔雑誌の鉄道ファンさんが書いていました。但し性能はすさまじく、阪神電車のジェットカー並みの高加減速を誇り、最高速度も阪神電車の急行型車両並みの速度が出る会社もあります。今注目の北米のLRV路線は一般の鉄道路線と大差ない規模の建設費で路線延長、(地下、高架区間)を行っているロスアンゼルスメトロのLRV.(車両は近畿車両が主力)シアトルのLRVザ・サウンドは成長が全米NO1だそうです(昔雑誌月刊エアラインさんが飛行機の取材がてら試乗したら太鼓判を押していました)。全部英語のYOU TUBEを拝見して調べたものですが。もし興味がありましたらば北米のLRV・LRT、取材、乗りに行ってみてください。多少、治安の悪いエリアを通る路線もありますが、乗っていると楽しいですよ(サン・ディェゴやダラス、シアトルは大丈夫だと思います)