広島には「かなわない」 路面電車の駅乗り入れを控えた岡山の社長「百点満点」と激賞 岡山は何点?
広島電鉄の路面電車がJR広島駅ビル2階に乗り入れを果たしました。隣県で、同様に路面電車の駅前乗り入れを控えた岡山電気軌道社長は、これを激賞。しかし、岡山の方が優れているポイントもあるといいます。
岡山の方が「優れている」ポイントもある!
しかし、岡山市によると、岡山駅でも2階の自由通路とつなぐ案も浮上していました。

路面電車の岡山駅への延伸は、岡山駅の利便性向上と中心市街地に回遊性をもたらすことを目指して大森雅夫・岡山市長が2013年12月に検討を表明。乗り入れ方法として4つの案が検討され、決定した岡山駅への「平面乗り入れ」のほかに、岡電を駅前で高架にすることで岡山駅2階の自由通路に接続させる案、岡山駅前電停付近から地下に乗り入れさせる案、自由通路から歩行者用のデッキを延伸して地上の岡山駅前電停とエスカレーターなどでつなぐ案もありました。
広島駅のように山陽新幹線およびJR在来線の改札口と同じフロアに直接乗り入れる方法にならなかったことについて、小嶋氏は「路面電車の存在感がだいぶ違ってくる」と悔しがります。そして「同じ政令指定都市でも、広島市は百万都市で都市力があることが正直言って大きい」との認識を示しました。
他方で、岡山市の平面乗り入れの利点もあると指摘しました。
それは「広島駅の場合は2階が電車で、1階にバスとタクシーの乗り場があるのに対し、岡山駅は同じ1階で路面電車、バス、タクシーにアクセスできることだ」とし、「その面では岡山の方の利便性が良いだろう」と評価しました。
そうした点を加味して小嶋氏は、岡山駅への岡電の乗り入れを「85点から90点の間」と採点し、広島駅の「百点満点」には及ばないものの高得点を付けました。
岡山駅前の広場は完成後、雨に濡れずに路面電車と乗り換えられるよう屋根付きの通路が整備され、案内所、待合所、トイレも設置されます。もちろん、桃太郎像も駅前の“一等地”に戻ってきます。
「晴れの国」の玄関口にふさわしく、晴れやかな気分で人々が往来し、路面電車にも乗り降りできる駅前広場の誕生に期待しましょう。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
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