「戦艦ズムウォルト」? 異形の米最新鋭駆逐艦、中身も異形 脅威の火力、その実力は

異形の姿が目立つアメリカ海軍の最新鋭駆逐艦「ズムウォルト」ですが、それ以外にも大きな特徴があります。これまでの「駆逐艦」の常識からすると、見た目だけでなく“中身も異様”といえるかもしれません。

「レールガン」も視野? 拡張性も優れるが、ネックは…

 史上最大級の戦艦、アメリカ海軍の「アイオワ」は、406mm砲を9門搭載します。一斉射あたりの火力を単純に比較すれば「ズムウォルト」よりも、この「アイオワ」のほうが遥かに強力です。しかし406mm砲は射程40km程度で、そのうえ無誘導ですから、「ズムウォルト」の155mmAGSのような使い方は不可能。よって、単純に火力を比較して「ズムウォルト」が劣るとはいえません。

 また「ズムウォルト」は、容量の極めて大きい発電機を持ち、将来的には「指向性エネルギー兵器」や「レールガン」といった、次世代の兵装を搭載することも見越した拡張性を有しています。

Large 20161010 01
第二次世界大戦を戦い、現在はロサンゼルス港で博物館として公開されている戦艦「アイオワ」の主砲斉射(写真出典:アメリカ海軍)。

 ただ「ズムウォルト」は、「現代の技術によってよみがえった戦艦」といってよい重武装ですが、あまりにも高価すぎました。当初は32隻を建造する予定だったものの、わずか3隻に縮小されてしまい、その結果、単価はさらに上昇。3隻の建造費は合計で約1兆2000億円にもなってしまいました。

 縮小された分の配備予定数について、アメリカ海軍は既存の駆逐艦「アーレイバーク級」最新型を建造し、代替することにしています。

【了】

最新記事

コメント

7件のコメント

  1. 三隻しか作られなかったということは、失敗作ということでしょうか?

    • 将来的には、実戦状態(佐世保)・訓練状態(ハワイ)・整備予備(サンディエゴ)を1ユニットで運用する最低限の数と推測。

  2. 文中に、「公式には「ヘリ空母」や「駆逐艦」とは呼ばず、自国固有の艦種である「護衛艦」に分類されています。」と有りますが、護衛艦と言う呼称は空母とか駆逐艦とかの艦種ではなく、単に他国で言う軍艦と言う意味で、軍隊ではない海上自衛隊では軍艦と言う呼称は使用できないため、海上自衛隊の戦闘用艦船は艦種が空母であれ駆逐艦であれ軍艦の艦種名は使えず、すべて専守防衛の護衛艦に成ります。

  3. 錨や救難艇コンテナはどこにあるのだろうか。前者は潜水艦並みに艦底に設置としても、後者がなければ危険なはず。

  4. 中性子速射砲と言う最先端・次世代破壊武器を登載しています。相手のmissile攻撃を瞬時に破壊する。相手missile発射を感知し自動的に発射対応。100のmissileを同時に破壊出来る専制防衛武器だ!

  5. 新しい概念の戦闘艦。

    外観からして、南北戦争時の「モニター(警告する者)」を連想させる。

  6. 2年を経てもコメントされ続ける程に漢の魂を操る代物

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 旅客機の右エンジンに「侵入者」が直撃! 離陸直後に“炎が吹き出す”戦慄映像が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開