JR東日本が「次世代の新幹線車両」を開発へ 新型「E10系」とは異なる別の車両に

JR東日本は、今年3月に導入が発表されたE10系とは異なる「次世代新幹線車両」を2030年代に導入する方針を示しました。

2030年代に導入

 JR東日本は2025年9月9日、モビリティ中長期成長戦略「PRIDE & INTEGRITY」を策定したと発表。その中で、今年3月に設計に着手することを発表したE10系の営業運転開始後に、「次世代新幹線車両」を導入する方針を示しました。

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東北・北海道新幹線で主力車両として活躍するE5系(画像:写真AC)

 東北新幹線では、2030年度に現行のE5系の後継となるE10系の導入が計画されています。E10系は2027年秋以降に落成して試験を行う予定となっており、営業運転における最高速度はE5系と同じ320km/hとなります。

 今回導入の方針が示された「次世代新幹線車両」は、E10系が営業運転を開始した後、2030年代に導入される別の車両となります。JR東日本は「新たな技術を活用し、東北新幹線のE10系以降の新幹線について、今後検討・開発を進めていく」(コーポレート・コミュニケーション部門)と話します。

 まだE10系の実車すら登場していない段階ですが、早くも更に進化した新幹線車両の導入方針が明らかになった形です。なおJR東日本は、北海道新幹線の札幌延伸に伴い運用する車両については、E10系をベースに別途検討するとしていました。

 モビリティ中長期成長戦略にはこのほか、新幹線車両を増備し、さらなる輸送力強化を図る方針なども盛り込まれました。これに関してJR東日本は「インバウンド需要や交流人口の増加などの動向を踏まえ、臨時列車での運行や様々なイベントへの対応ができるよう、新幹線車両の増備を検討していく」(同)としています。

【画像】これがJR東日本「2045年の新幹線」のイメージです

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