延長40km超の大規模バイパス!「埼玉‐群馬」を大幅ショートカットできる重要路線の“4車線化”あと残りは?

高崎河川国道事務所は、国道17号「上武道路」の4車線化工事に関する進捗状況を公表しました。

全区間4車線化まであと少し! 大規模バイパス「上武道路」

 国土交通省 高崎河川国道事務所は2025年9月12日、国道17号「上武道路」の4車線化事業の進捗状況を公式Xで公表しました。

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4車線化が進む国道17号「上武道路」の上武大堰川橋(画像:国土交通省 高崎河川国道事務所 公式X)

 上武道路は、埼玉県熊谷市と群馬県前橋市を結ぶ総延長40.5kmの大規模なバイパスです。前後区間の熊谷バイパス・深谷バイパス、前橋渋川バイパスとともに、地域高規格道路の「熊谷渋川連絡道路」(総延長65.8km)を構成する路線のひとつとなっています。

 熊谷渋川連絡道路は、群馬県内の主要都市をショートカットしつつ、北関東道や関越道にも接続する路線です。国道17号現道の渋滞緩和や、北関東周辺における物流の円滑化にも大きく寄与しています。

 上武道路はすでに全線開通していますが、今年(2025年)3月時点では約8.5kmの区間が暫定2車線のままで、順次4車線化の工事が進められている状況です。3月には、終点に近い前橋市の「道の駅まえばし赤城」で交差点部の工事が完了。本年度は同市上細井町から川端町までの延長2.6kmに架かる、「上武大堰川橋」の架設工事などが行われています。

 上武大堰川橋は、群馬県道161号と、その付近を流れる大堰川をまたぐ橋です。4車線化に向け、開通済みの橋の西側に、さらに2車線分の橋桁を架設する工事が進められています。高崎河川国道事務所は9月12日、増設橋の上部工事が8月末に完了し、今後は路面の舗装工事を進めていくと発表しました。また、同月16日には排水構造物や中央分離帯の施工状況も公式Xで紹介。今後も早期開通を目指し、工事が進められる見通しです。

 このほか暫定2車線となっているのは、上武道路の始点部分で利根川をまたぐ、新上武大橋の周辺の5.9kmです。こちらは群馬県と埼玉県の県境部にあたる区間で、埼玉県の大宮国道事務所が調査設計などを進めている段階です。

【超~長い!】これが総延長40km超の「上武道路」です(写真・地図で見る)

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