三菱の大型客船撤退 日本の造船業、いまが「我慢」のしどころか
2016年10月、三菱重工が大型客船の建造から手を引くことを表明。日本の造船業は苦しい状況に置かれていますが、一方で、欧州の造船所は客船建造の順番待ちが発生しているなど、必ずしも「不況」というわけでもありません。いま日本の造船業界に、何が起きているのでしょうか。
【写真】艦隊を組む三菱重工製のイージス艦「こんごう」
Writer: 若勢敏美(船旅事業研究家)
1949年生まれ。業界紙を経て1980年、海事プレス社へ入社。1989年、雑誌『CRUISE』創刊に参画し、翌年から編集長。2008年、海事プレス社の社長へ就任。2012年退任。この間、取材、プライベートを含め35隻の客船に乗船して延べ55カ国を訪問。地方自治体や業界団体主催の講演会などに多数出席。
コメント