圧巻のデカさ!!「重量250トンの超巨大重機」国内唯一の車体を見てきた “タイヤ交換=新築戸建て”の金額でビックリ!
世界最大級のホイールローダーが、栃木県の砕石メーカーである株式会社藤坂に納車されました。車体は、アメリカのキャタピラー社製「CAT995-12」です。どれだけ大きいのか、実車を取材してきました。
巨体を動かすエンジンもケタ違いの大きさ
「CAT 995-12」の重量は246t、全長は約19.7m、全高は約7.12mあります。ちなみにこの高さはマンションであれば、おおむね3階の床面に相当します。ただ、バケットを一番上まで持ち上げた場合、アームとバケットを繋ぐヒンジピンの高さは約8.8m、バケット先端の爪先は約12mの高さとなります。

バケット幅は約6.7m、バケット容量は27.5立方メートルあり、一般的な家庭用の浴槽で約110杯分に相当するといいます。
ちなみに、日本国内では大型といえる「CAT 980」の場合、重量は約29.7t、全長は約9.8m、全幅は約3.45m、全高は3.8mです。重量換算であれば「CAT 995-12」はその8.4台分に相当します。ここまでの“巨体”を動かすエンジンも特別で、排気量7万8100cc(78.1リットル)の「CAT3516E」V型16気筒ターボ・ディーゼルを搭載しています。
燃料タンク容量は3240リットルあるほか、タイヤサイズは60/80R57という、これまたとてつもなく巨大なものを履いています。なお、現場で聞いたハナシではタイヤ1本だけで約1千数百万円、タイヤ交換時は軸ごとに行うため、2本セットで工賃含め数千万円かかるとのことでした。
なお、日本キャタピラーの担当者に聞いたところ、「CAT 995-12」は日本では製造されていないため、アメリカからの輸入車になるそうです。しかも、完成車では運搬できないため、部品としてトレーラー8台、大型トラック8台に分けて音坂工場へ搬入。7月から1か月ほどかけて組み立てたと述べていました。
その大きさも別格でしたが、使えるようにするまでの日数にもまた驚かされました。
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