空から撮った「東急田園都市線の事故」 止まった回送列車に激しく擦った各駅停車、全体俯瞰したら一目瞭然
東急田園都市線の梶が谷駅付近で、上り各駅停車が回送列車に衝突し、回送列車の一部車両が脱線。この影響で田園都市線や大井町線は、一部区間で運転見合わせが続いています。
渋谷~鷺沼間で不通続く
2025年10月5日(日)23時4分頃、東急田園都市線の梶が谷駅(川崎市高津区)付近の線路で、上りの各駅停車が回送列車に衝突し、回送列車の一部車両が脱線しました。乗客と乗務員にけがはありませんでした。

この影響で翌6日(月)も、田園都市線は渋谷~二子玉川~鷺沼間で始発から運転見合わせが続いており、鷺沼~中央林間間で大幅に本数を減らして折り返し運転を行っています。
大井町線も、この事故の影響により大井町~二子玉川間で本数を大幅に減らして折り返し運転を実施。田園都市線と並走する二子玉川~溝の口間は運転を見合わせています。
事故は、10両編成の回送列車が引き込み線の既定の位置まで入らずに停車していたところ、梶が谷駅の3番線に停車しようとしていた上り中央林間発・渋谷行き各駅停車(10両編成)が衝突したといいます。
現場の空撮写真を見ると、少なくとも回送列車の先頭車スカートや、各駅停車の3両目までの車体右側面が損傷しているとみられます。
東急電鉄によると復旧には長時間を要し、全線での運転再開のめどは立っていないということです。
また、東京メトロ半蔵門線は東急田園都市線との直通運転を中止しており、また、本数を減らしての運行が続いています。梶が谷に大井町線の車庫が、さらに鷺沼に半蔵門線の車庫があることなどから、各路線で車両のやり繰りに支障が出ているとみられます。
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