解体された東海道新幹線が「駅トイレ」に転生!? 3編成ぶん使用し“アルミニウム造の平屋建て”に 場所はなぜか「東武の終着駅」

「東海道新幹線再生アルミ」を建材として採用した旅客トイレが、なぜか東武鉄道の“終着駅”に開設されました。

「東海道新幹線再生アルミ」を示す専用銘板も設置

 東武鉄道が2025年10月6日から、JR東海などが展開する「東海道新幹線再生アルミ」を建材としてつくった“旅客トイレ”を供用すると発表しました。

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N700系車両(画像:写真AC)

 「東海道新幹線再生アルミ」は、役目を終えた東海道新幹線N700系車両から回収したアルミニウムをマテリアルリサイクルによって再生した素材です。鉄道駅の旅客トイレに使用されるのは、今回が初めての事例だといいます。

 そのトイレがつくられたのは、東武佐野線の終着駅である葛生駅(くずう、栃木県佐野市)です。旅客トイレが築36年を経過していたことから、“アルミニウム造の平屋建て”トイレとして更新、10月9日の供用開始が予定されています。

 今回は旧N700系X35・X36・X37編成から回収したアルミ材を、建物の構造を支える柱梁(構造軸組材)すべてに使用します。施設内には、「東海道新幹線再生アルミ」の使用を示す専用銘板も設置される予定です。

 通常、アルミニウムの製造過程では多くのエネルギーを消費し、大量のCO2を排出しますが、「東海道新幹線再生アルミ」は既存のアルミを再利用するため、環境負荷を大幅に低減できます。新規に製造した場合と比べ、CO2排出量を約97%削減できるといいます。

【ホントに新幹線からできてる!?】これが「東海道新幹線再生アルミ」で作られたトイレです(画像)

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