「ANAのパイロットになるための訓練」最前線に密着 “エグい”空港で行われる濃密な訓練… そして「国内初」の仕組みも導入

入社した後一から訓練を積み、パイロットに必要な資格を取得する「自社養成パイロット」。ANAはどのようにして次世代を担うパイロットを育てているのでしょうか。訓練プログラムの最前線を今回、取材することができました。

「ANAパイロットの卵」訓練施設、なぜ”エグい”?

「大小様々な飛行機が混在し、最終進入での速度も異なります。のろのろ飛んでいると後ろから追いつかれてしまうので、管制官も大変です。しかし、この厳しい環境で訓練することで、周囲の状況を認識する能力が非常に鍛えられます。『あそこにあの飛行機がいるから、管制官は次にこう指示するだろう』と予測する力が身につく。結果的に、パイロットとしての成長につながっていると思います」としています。

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フロリダ州サンフォード空港で実施されているANA自社養成パイロット訓練の様子。

 飛行訓練では、ANAなど旅客便のほとんどが行っている機体姿勢、高度、位置、進む方向を計器のみで判断して飛ぶ方法「計器飛行」の訓練のため、計器が見える範囲外の視界が遮られた特殊なサングラスを着用しての訓練や、双発エンジンの機体において、フライト中教官判断のタイミングで片方のエンジンを何度も切るといった訓練などが行われています。

 ANAの自社養成パイロット訓練は8人1コースという体制で進められ、1人がした失敗は、翌日には8人全員がそれを共有する体制が整っていており、そうして切磋琢磨することで、全体のレベルが上がりやすい環境が作られているのだそうです。今回は訓練施設のほか、訓練生の宿舎にもお邪魔しましたが、共有スペースで訓練生たちがまとまって相談しながら座学に励む姿を見ることができました。

 ANAパイロット育成は、より迅速で効率的で、しかも実用的なスキルを持った人材を育成するための環境となるよう進化しているというのが、まさに最前線の取材を通して筆者が感じたことでした。

【写真特集】これが「ANAのパイロットの卵」訓練施設と最前線です

Writer:

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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