関西で再デビューする「西武の黄色い電車」ついに公開! あと何年使うの? 車内には液晶ビジョンも
近江鉄道は、西武鉄道から譲受した2000系車両を改造した新車両200形「ドクターガチャコン」を報道公開しました。外観は西武鉄道時代とほぼ変わらないものの、車内は各所に手が加えられています。
車内も公開
近江鉄道は2025年10月20日、西武鉄道から譲受した2000系車両を改造した新車両200形「ドクターガチャコン」を報道公開しました。外観は西武鉄道時代とほぼ変わらないものの、車内は各所に手が加えられています。

近江鉄道は200形について「2047年までは運用する予定で、その後置き換えを検討していくことになる」(管理部広報課)としており、近江鉄道線での長期間の活躍が見込まれます。
滋賀県東部に路線網を持つ近江鉄道は、1943年に西武グループとなって以降、西武鉄道から譲り受けた車両を使用し続けています。2024年度からは、施設保有者と列車運行者を分ける上下分離方式へ移行し、鉄道施設や車両は沿線自治体で構成する「近江鉄道線管理機構」が保有する形となりました。
200形「ドクターガチャコン」は、車齢が約60年に迫る、西武鉄道の401系を改造した800形の置き換えを目的に導入されます。昨年10月に4両(2両編成が2編成)が西武鉄道から譲渡され、改造が進められてきました。
報道公開された編成は、1988年に東急車両(当時)で製造された車両。改造工事はワンマン運転への対応や保安装置の変更が中心です。外観は西武鉄道時代からほとんど変化はありませんが、方向幕はフルカラーLEDとなりました。
車内は各所が変更されており、床材が張り替えられたほか、ドア上には細長いタイプの液晶ディスプレイ(千鳥配置)や側扉開閉予告表示灯が新設されました。一方でオレンジ色の座席モケットは変更されていないため、西武鉄道時代のイメージが保たれています。
さらに、防犯カメラや非常通報装置が取り付けられ、優先席の位置も変更されています。また、近江鉄道では新タイプの運賃箱が新設されたことも特徴です。
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