関西で再デビューする「西武の黄色い電車」ついに公開! あと何年使うの? 車内には液晶ビジョンも

近江鉄道は、西武鉄道から譲受した2000系車両を改造した新車両200形「ドクターガチャコン」を報道公開しました。外観は西武鉄道時代とほぼ変わらないものの、車内は各所に手が加えられています。

定期列車では11月デビューへ

 200形には、営業運転を行いながら、車両前面に設置されたカメラで線路の歪みなどを撮影し、映像をAIで解析することで異常を早期発見できるシステムが初めて搭載されました。

 これは、名古屋市に本社を置くナカシャクリエイテブが展開している、市販カメラの映像と位置情報を連動させて点検作業を効率化する「てんかく忍者」というサービスで、鉄道会社が本格導入するのは初とのこと。

「ドクターガチャコン」という愛称は、東海道・山陽新幹線を走行し、設備の試験やチェックを行う「ドクターイエロー」にちなんでおり、黄色い塗装が変更されなかったのも「ドクターイエロー」を意識したためだそうです。

 なお、走行機器類は変更されておらず、界磁チョッパ制御のままです。西武鉄道から近江鉄道に譲渡された2000系には、いわゆる「部品取り」車両はありません。今後は西武鉄道で廃車となる2000系の部品も活用することも視野に入れているそうで、走行機器類は変えずに長期にわたって走らせていくとしています。

 200形は今後、10月28日には八日市駅で出発式が開催され、臨時列車でデビューを迎えます。ただ「乗務員訓練が完了していないため、定期運用に入るのは11月の第2週以降になる」(管理部広報課)としています。なお、200形は近江鉄道全線(本線・多賀線・八日市線)を走る予定です。

 近江鉄道は、西武新宿線で活躍していた旧2000系も譲受しており、こちらについては「来年にデビューする予定」としています。

 

【画像】これが200形「ドクターガチャコン」の車内です(写真11枚)

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