シャクれたアゴみたいな船首!? フランス海軍最新フリゲート 1番艦の引き渡しが完了する!
フランスの造船会社であるナバル・グループは2025年10月20日、フランス海軍に最新型のフリゲート「アミラル・ロナーク」を納入したと発表しました。
19世紀の軍艦みたいなフォルムだが最新型
フランスの造船会社ナバル・グループは、2025年10月20日、フランス海軍に最新型のフリゲート(フランスでは駆逐艦相当とされる)「アミラル・ロナルク」を納入したと発表しました。

同艦はフランス国防調達総局(DGA)によって発注されたもので、全5隻が建造予定のアミラル・ロナルク級の1番艦にあたります。排水量は4,500トン、全長122メートル、幅18メートル。最高速度は27ノットで、最大45日間の航続能力を有しています。納入に際しての式典は、10月17日にブレストで実施されました。
アキテーヌ級駆逐艦の後継となる本艦は、現代のフリゲートに求められる高い多用途性を備えており、防空、対潜水艦、対水上戦、非対称戦といったあらゆる領域での高強度戦闘に対応可能な設計となっています。
また、先進的なデジタル技術と情報処理システムが統合されており、次世代型潜水艦や超音速ミサイル、サイバー攻撃といった新たな脅威にも対処できる能力を持ちます。
アミラル・ロナルクは完成後、14週間にわたる海上試験を実施し、その航行性能を証明しました。試験は大西洋の荒天下でも行われ、厳しい海象条件下での運用が可能であることが確認されました。
また、同艦は“シャクレアゴ”のように船首水線下の突出した艦首が大きな特徴で、19世紀に登場した衝角(ラム)のついた鋼鉄艦のようになっています。造波抵抗を軽減するためにこのような構造になったといわれています。
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