ロシアのタンカーを「初めて地中海で攻撃」ウクライナが映像公開ターゲットは“影の船団”だったと主張
ウクライナ保安庁(SBU)は2025年12月19日、地中海で、ロシア産石油取引に関与しているとみられるタンカーをドローンで攻撃したと発表しました。
今度は地中海でタンカー攻撃を実施
ウクライナ保安庁(SBU)は2025年12月19日、地中海で、ロシア産石油取引に関与しているとみられるタンカーをドローンで攻撃したと発表しました。
攻撃地点は、ウクライナから2000km以上離れた公海上とみられます。これまでもウクライナ軍はロシアのタンカーへの攻撃を実施していますが、地中海での攻撃に踏み切ったのは今回が初めてです。
SBUはこのタンカーについて、2022年2月以降、NATO加盟国を中心とする欧州諸国が実施している経済制裁を逃れ、ロシア産石油を輸送していた「影の船団(シャドー・フリート)」の一隻であると主張しています。
タンカーは「ケンディル」という船名で、攻撃時は空船であったため、原油流出などの環境被害は発生しなかったようです。ウクライナ側は、このタンカーが「重大な損傷を受けた」と発表しています。なお、ウクライナ軍は2025年11月以降、こうしたタンカーに対する攻撃を行っています。
ロシアは、こうした攻撃に関して以前から抗議しており、11月下旬に黒海でタンカーが攻撃された際には、プーチン大統領が「ウクライナ軍による海賊行為だ」と批判しています。
ウクライナは、こうした影の船団は1000隻に及ぶとして、欧州諸国やアメリカに対し、さらなる制裁強化を呼びかけています。
なお、SBUがどのように地中海でドローンを運用したのか、その詳細は明らかにされていません。場合によっては、どこかの国の上空を通過した可能性もあり、領空侵犯や航行の自由を脅かす行為になりかねないとの指摘もあります。





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