熊本-大分が“特急より早く!” 「九州横断120キロ新ルート」中九州道どこまで進んだ? 各区の進捗あきらかに

国土交通省が2025年10月、国道57号「中九州横断道路」(通称・中九州道)各事業の再評価を実施。熊本-阿蘇-大分を貫く計画延長約120kmのルートの進捗が関係者間で共有されました。

都市部に近い区間もこれから本格化「中九州道」

 国土交通省が2025年10月、国道57号「中九州横断道路」(通称・中九州道)各事業の再評価を実施。熊本-阿蘇-大分を貫く計画延長約120kmのルートの進捗が関係者間で共有されました。

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最も工事が進んでいる滝室坂峠道路。奥に滝室坂トンネルが見える(画像:九州地方整備局)。

 今回は中九州道として事業中の6つの区間がまとめて再評価にかけられています。現在のところ、事業中もしくは開通済みの区間は約120kmのうち約7.4割にあたる88.5km、うち開通済みなのは37.2kmです。未事業化区間も含めた内訳は次の通り(大分側から記載。●は今回の再評価区間)。

・大分-犬飼:未事業化、計画段階評価済み

・犬飼千歳道路:4.3km、暫定2車線開通済み

・千歳大野道路:8.7km、暫定2車線開通済み

・大野竹田道路:12.3km、完成2車線開通済み

●竹田阿蘇道路:22.5km、2019年度~、事業進捗率約14%、用地進捗率約30%

●滝室坂道路:6.3km、2013年度~、事業進捗率約88%、用地進捗率約100% ※2026年度開通予定

・一宮町-阿蘇西IC:未事業化

・北側復旧道路:11.9km、完成2車線開通済み

●大津道路:4.8km、2024年度~、事業進捗率約1%、用地進捗率0%

●大津熊本道路(大津西~合志):4.7km、2022年度~、事業進捗率約3%、用地進捗率1%

●大津熊本道路(合志~熊本):9.1km、2020年度~、事業進捗率約16%、用地進捗率78%

●熊本環状連絡道路:3.9km、2025年度~、事業進捗率0%、用地進捗率0%

「大津道路」以西の熊本側4区間は、台湾の半導体大手TSMC社の子会社「JASM」の工場(菊陽町)進出など企業立地が加速し、渋滞も深刻化していることから、近年相次ぎ事業化されました。

「大津熊本道路(大津西~合志)」「大津熊本道路(合志~熊本)」「熊本環状連絡道路」の3区間(大津西IC-九州道-下硯川IC)については熊本県・熊本市が有料道路事業の導入を提案しています。「大津熊本道路(合志~熊本)」では工事にも着手しているほか、そのほかもこれから本格化していきます。

【マジで7割めど!】これが「中九州道」の概要と整備効果です(地図/写真)

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