道の駅の迷惑行為「改善が見られません」 暴走や談笑する声が絶えず→場内を“真っ暗闇”にして効果アリ? 対策あの手この手

岡山県の道の駅が、夜間の「完全消灯」を始めます。「迷惑行為」への対策といいますが、これにより実績を挙げているところもあります。

広大な干拓地の道の駅を「真っ暗」に

 国土交通省 岡山国道事務所は2025年11月4日、国道2号バイパスの道の駅「笠岡ベイファーム」(岡山県笠岡市)で、深夜に駐車場照明を全消灯するなどの“対策”を行うと発表しました。

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道の駅「笠岡ベイファーム」夜間の状況(画像:岡山国道事務所)。

 笠岡ベイファームは国道2号「笠岡バイパス」にある道の駅です。市街地の国道2号現道から離れた広大な干拓地に位置し、バイパスは側道部のみ、前後区間がつながらないままポツンと開通している状態で、交通量も多くはありません。

 そうしたなか、笠岡ベイファームには深夜、クルマやバイクで集まって大声で騒ぐといった迷惑行為が散見されるといいます。夜間に「暴走行為」や「談笑する声」が絶えず、近隣や他の休憩利用者の迷惑となっていると看板で警告しています。

 2023年7月から注意喚起として駐車場の照明を減灯してきたものの、改善が見られないとして、11月14日以降、深夜22時以降に駐車場を全消灯するなどの追加対策を実施するということです。

 この対策で迷惑行為に“実績”を挙げた道の駅もあります。広島県の国道2号「西条バイパス」にある道の駅「西条のん太の酒蔵」(東広島市)です。こちらはすでに多くのクルマが行きかう立体交差のバイパスで、周辺には住宅街も広がっています。

 2025年1月以降、駐車場の全消灯(22時以降)、警告看板などのほか、走路へ意図的に凹凸を作り減速を促す「減速バンプ」も設置しました。

 その結果、5月には対策前と比べ、たむろ行為の回数が72%減少、大きな騒音(80dB以上)の発生回数が18%減少するなどの効果を確認したことから、対策は継続となりました。

 もしも、夜間の駐車場が真っ暗な道の駅に遭遇したら、そのような迷惑行為への対策という可能性があります。

【え…!】ここ真っ暗にするの…?な「迷惑行為が絶えない道の駅」(地図/写真)

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