小泉進次郎 海自の原子力潜水艦保有の可能性について言及「議論していかなければ」日本を取り巻く環境は厳しい?
小泉進次郎防衛大臣は、2025年11月6日放送の『ひるおび』(TBS系)にゲスト出演し、原子力潜水艦導入の必要性について私見を語りました。
「あらゆる選択肢」を排除しないと言及したことも
小泉進次郎防衛大臣は、2025年11月6日放送の『ひるおび』(TBS系)にゲスト出演し、原子力潜水艦導入の必要性について私見を語りました。
番組で小泉大臣は、原子力潜水艦の話題になった際に「周りの国々は皆、原潜を持つ」「別に珍しいものではない」とコメント。さらに、「今までのようにディーゼルか、それとも原子力かを議論していかなければいけない。日本を取り巻く環境は厳しくなっている」と述べ、これからの潜水艦建造に関して原子力潜水艦の可能性を排除しない考えを示しました。
小泉大臣は以前にも、原子力潜水艦を保有する可能性について言及しており、10月22日の着任式の訓示では原子力の活用について問われ「あらゆる選択肢を排除しない」との見解を示しています。
また、10月31日に行われた防衛大臣記者会見では、「原子力動力の利点と、そして課題、これをどう考えるかということについてでありますが、原子力も排除しない。あらゆる選択肢を排除することなく議論すべきだということはそのとおりであります。今でもその思い変わりません」と発言しました。
ただ、原子力潜水艦のデメリットについても小泉大臣は説明しており、「原子力潜水艦は長時間の潜行や無補給で長期間の行動が可能である一方で、通常動力型の潜水艦に比べて水中での静粛性が劣るとされているほか、原子力機関そのものが高価格であること。そして船体も大型化が必要なこと。さらに原子力機関の維持整備や運用に特殊な専門技術が必要なこと。こうした特徴があることは言われていることです」とコメント。「国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、安全保障環境を踏まえて具体的かつ現実的に議論を積み上げていきたいと考えています」と述べました。
なお、『ひるおび』では、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議の参加国の中に、日本の中古潜水艦に関心を寄せている国があったことも紹介され、防衛装備移転の推進に向けた動きも示しました。





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